【第2回】岐阜ビギナー読書会レポ【読初会】
どうも、湯屋こゆです(`∨´*)
遅くなりましたが、第2回の読書会in岐阜レポです!無事続けられてうれしい~。読初会(誤字じゃないよ)についてはこちら↓からどうぞ。
参加者
第1回と同じ方が参加してくださいました…!ありがとうございます~!告知は前と同じように読書メーターを使用。実験的にこくちーずも使ってみました。こっちはめちゃ使いづらかった…。
テーマ
読初会では、毎回テーマを決めて、そのテーマに沿った本を紹介しあいます。
第2回のテーマは「恋愛」
紹介本
今回も1人3、4冊ずつ持ち寄りました。まずは参加者の方が紹介してくださった本からどうぞ。
太陽の塔
こんな分かりやすいタイトルなのに舞台は大阪じゃないらしい。
付き合ってた女の子にフラれた主人公が「いやまだアイツは自分のこと好きなはず」とあの手この手で奮闘するお話だそう。ぶっちゃけストーカー。森見作品の男はストーカー習性があるのかしら??
夜は短し歩けよ乙女
これは私も読んでました!お気に入りの作品です。
黒髪の乙女と、乙女に惚れてストーキングしてる先輩、2人の語り口で話が進みます。
文体が独特なので、好きな人はハマるけど、ニガテな人はまったく読めない、そんな本。私は知らない日本語が出てくる度に電子辞書をひいてました。
設定や展開がにぎやかではちゃめちゃ。映像化や舞台化がよく似合う作品です。
中村祐介(アジカンのCDジャケットの人)デザインの表紙も可愛いし、あとがきページには羽海野チカ(はちクロ、3月のライオンの人)が描いた黒髪の乙女のイラストがあって、それもめちゃめちゃ可愛いので是非見てほしい。とにかく黒髪の乙女が可愛い。
阪急電車
私も読んでました。これは映画もオススメ!
阪急電車内で巻き起こる出会いのお話。いきなりフラれた婚約者の結婚式にウエディングドレスで乗り込む女の話から始まるので度肝を抜かれますが、全体的にほのぼのしています。人と人とのふれあいっていいな~と素直に思わせてくれる作品です。
潮騒
これはお借りして読んだので、私なりの紹介をしますね。三島由紀夫作品の中では珍しい純愛もの。1954年に書かれた割には読みやすいです。
年ごろの男の子(漁師)と女の子(海女さん)の恋愛を描いています。惹かれあうまではすんなりいくんですが、恋敵や大人が介入してきてハラハラする。途中で素っ裸になるシーンもあるのに、キスしかしません。美しい日本語に心が洗われます。
ハッピーエンドだけど、現実感のあるラストが印象的。
ワン・モア
ここから私が持っていった本です。
不倫、DV、離婚、病気など、穏やかではないキーワードが渦巻くけれど、最終的にはなんとか救われる。各章ごとに語り手が変わりながら、全員なにかしら繋がりがあるので、読み進めるほどに作品の深みにハマっていく感があります。
誰かが誰かと一緒に居るためにもがく様が、みっともなくて美しい。
かわいそうだね?
表題作と、『亜美ちゃんは美人』の2作品が収録されてます。どちらも男性が読むか女性が読むかでかなり感想が変わりそうな作品。
表題作は彼氏が「元カノが困ってるからしばらくウチに泊めるわ」(意訳)とか言い出すところから始まります。この時点で女性陣は「ハァ????」じゃないですか?
『亜美ちゃんは美人』はそのまま、みんなに慕われる美人な亜美ちゃんが「え、そいつ??」みたいな男と付き合っちゃうお話。美人って大変ね…。
かゆいところに手が届き、痛いところを突いてくる、言葉選びの的確さにしびれる作家さんです。オススメ。お気に入りのフレーズはこちら。
余るくらい持っていたほうが安心なのに、いつもちょうど必要なだけ持って出ていく人のほうが、自信ありげでたくましそうに見えるのはなぜだろう。
1ポンドの悲しみ
大学生の頃に生協で買った本。恋愛短編集です。正直そのころに読んでも全然ピンとこなくて「つまんないな」って本棚で眠らせてました。
でも再読してみたら共感の嵐。登場人物はバリキャリ、主婦、夜遊び上手、本好き、など色々なんですが、今の自分と同年代なので、「あぁ~この感覚分かる~…」ってなります。大人になると恋愛は仕事や家庭内で自分の置かれている場所を鑑みなきゃいけないんだよなぁ…。
ということで、アラサー世代にオススメ。学生さんにはピンとくるものがないです(バッサリ)
読書会を終えて
1回きりで終わらず、続けて開催することができて一安心です。参加してくださった方、本当にありがとうございました!
今回は私も読んでる本もありましたが、人によって紹介の仕方がちがうので、聞いていてとても面白かったです。内容を忘れてると「あ~そうそう!」って自分の好きだった箇所を思い出せるのも楽しい!
実は第3回も開催済みなのでまたレポ書きますbではでは今回はこのへんで。