【感想】『京城学校 消えた少女たち』は永遠を感じる映画
数日前、Twitterでまわってきたとあるツイートでこの映画を知りました。
Amazonプライムビデオで早速観たところ、とても良かったので感想を書きます。
個人的オススメ度
『京城学校 消えた少女たち』ざっくりとしたあらすじ
1938年、韓国。
体の弱い少女たちのための寄宿学校が舞台。
健康な体をつくるため、運動に取り組み、処方された薬を飲む。
大人に決められた目標、統率された学校、閉鎖された環境で次々に起こる不気味な現象。
真相に迫る度、残酷な事実が明らかになっていく。
『京城学校 消えた少女たち』感想
重大なネタバレはしませんが、どんなシーンがあるか記載しています。
画面のどこを切り取っても美しい
色がとても美しいです。
緑に映える少女の姿、華やかな桃色の刺繍、白い襟につく鮮やかな血。
同じ制服、同じ髪型、統制された少女たちが乱れる瞬間。
グロテスクなシーンもありますが、
それさえもおぞましさより美しさがほんの少し勝つような、
怖いのに見入ってしまう不思議な感覚でした。
ストーリーに惹かれる
「きっと何かあるんだろう」という感情をずっと持ちながら観ていました。
学校の雰囲気、美しい校長、以前居た少女のこと。
「何か」を少しずつ、少女たちがつまびらかにしていく度に、ざわざわと心が不安に騒ぎます。
百合的にはどうか
ただの映画の感想として読んでた方は急に何言ってるんだ状態だと思いますが、
私は百合が好きなので、この観点でも書かせてもらいます。
告白など直接的な表現はありませんが、
特別な関係性を感じることができます。
秘密や嫉妬、すれ違いなどのドラマから十分に百合を楽しめます。
「永遠」を感じる瞬間がとても儚くて美しいです。
『京城学校 消えた少女たち』感想まとめ
- おぞましさをも超える美しさ
- 心ざわつく不穏なストーリー
- 少女間の特別な結びつき
以上の3点がとても印象的で魅力を感じました。
この瞬間がずっと続けばいいのに、と「永遠」を願う瞬間や、
ネタバレになるので言えませんが、「永遠」となったあらゆること、
何度も何度も「永遠」を感じられる、美しさと残酷さに満ちた映画です。
惜しむべきは私の歴史の知識のなさ…。
知っていれば感じられた感情を逃している気がします。
※リンク先ネタバレあります!
気になった方はぜひ映画を観てみてくださいね。
個人的オススメ度